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夕張市長×夕張市農協組合長対談「今年も届けます。みなさまへ夕張メロン。」



出荷に向けた農作業の真っ最中の5月半ば。
鈴木直道夕張市長と、夕張市農協の加藤春之代表理事組合長のお2人に
メロンについての熱い想いと、
楽しみな
2013年の夕張メロンの状況をインタビューしました。



― まず、昨年度、2012年を振り返ってみていかがですか?

加藤組合長
夕張メロンは繰り返し買ってくださるお客様がとても多いという特徴を持つフルーツです。ネットショップも2012年で開設から3年目を迎え、リピーターが生まれてきていると感じています。また、何度も購入してくださる方がさらに周りの人に広めてくださり、夕張メロンのファンが拡大している実感もありますね。
2011年は東日本大震災で被災した広田湾漁協へ漁船購入資金を拠出しましたが、これに共感してお買い物してくださった方が非常に多かったのも印象的です。2012年は過去にないほど質の良い品物がたくさん出荷できた年でしたので、おかげさまで新規のお客様含め多くの方から高評価をいただくことができました。昨年は東北から沖縄まで16の県にPRも行っています。こうした昨年の実績、働きかけが、さらに今年大きく花開くといいなと思っているところです。

鈴木市長
都庁での物産展も、2012年までで5回開催しました。非常に好評を得ています。やっぱり、夕張メロンは食べれば必ずファンになるフルーツですからね。物産展で試食して、まず味を知っていただくことが大事かなと。そして、その場であったりネットショップや小売店での購入につながればと願って続けています。
夕張メロンは食べたい果物のアンケートをすると必ずといっていいほど上位にくるフルーツです。また、農作物は「食べてください!」と売り込みをすることがほとんどですが、「食べさせてほしい」と声が上がる稀有なフルーツでもあります。魅力のあるフルーツなので、あとは「食べたい人」へ、確実に商品を届けていくことが大事だと感じますね。


― 毎年楽しみにしている方に商品を届け、おいしいという声を聞くことは生産者の一番のよろこびです。それと同時に、夕張メロンを買っていただくことは、これからもずっとこの地で生産を続けていくための現実的な力でもありますよね。

加藤組合長
そうですね。夕張メロンは非常に手間のかかるフルーツなんですね。また、品質の良い品物を出荷し続けていくためには、1年に1回しか生産できないんです。生産量もむやみに増やせません。夕張メロンはこれほど有名なブランドですが、生産農家は約130しかないんですよ。
こうした条件の中でブランドを守り、産地であり続けるためには、夕張メロンへの正しい情報、知識とともに適正な価格で消費者に届けていくことが不可欠なんですね。生産者は作っていればいいという時代はもう終わった。ブランドづくりは市場に任せるものではなく自分たちの仕事ですから、リスクや失敗を恐れず、向かっていく姿勢がないと次の世代に産地をつなげられないと考えています。インターネットはその有効な手段のひとつです。実際、ネット販売を通じてのファンはどんどん増えていっています。小売での販売を維持するとともに、新しい売り方であるネット販売にも力を入れていきたい。もちろんネット販売にはネット販売の特徴や難しさがありまだまだ勉強が必要ですが、若い世代を中心に、この新しい売り方での可能性を模索しているところです。

鈴木市長
新しいお客様がどんどん増え、販路が拡大していくことは産地を維持する上で非常に大切ですからね。夕張メロンは1年に1回、夏の旬の時期にしか出荷されません。また、大切に育てられても、厳格な検査をパスできなければ出荷できません。出荷できる玉数が限られるプレミアムな品物だからこそ、おいしい状態で確実に届けていくべきだと感じています。ダイレクトに消費者へ品物を届けられるネット販売の特性は、おおいに活用すべきだと思います。
ネットショップだと反応やコメントがよりダイレクトに返ってきますから、そこでテスト企画をしてみるというのもおもしろいでしょうね。お客様が何を望んでいるのかを、直に知ることができますから。

加藤組合長
夕張メロンの誕生から長い年月が過ぎました。時代に合わせて、売り方もそうですし、パッケージなども改革していく必要を感じています。これまで受け継いできた伝統は守りながら、これからの時代を生き抜く付加価値をつけていくことが、さらにこの先も夕張メロンが愛されていくために必要なことなのではと思います。


― 今年ももうすぐ夕張メロンの季節です。最後に夕張メロンを楽しみにしているみなさまへメッセージをお願いします。

鈴木市長
私は夕張メロンの不屈の歴史や、大変な手間ひまのかかる生産過程を知った時、大きな感動を覚えました。また、食べて自分自身、心からそのおいしさを実感しました。とにかく一度食べていただいて、その味わいを知っていただければと願っています。

加藤組合長
今年は北海道はあいにくの天候で、全道的に農作物の生産に大幅な遅れが出ています。夕張メロンも例外ではなく、日照不足に悩まされているところです。非常に心配ですし、厳しい年になるかもしれないと感じています。ただ、初出荷は例年よりも遅れましたが、夏に向け日照は回復していくと期待されます。最盛期の7月には十分な量が出荷できるのではと予想しています。今年も期待してくださっているみなさまのために生産農家130戸が一丸となって、日々の生産活動に励んでいきます。夕張市は財政破綻しましたが、夕張メロンは不滅です。ふるさと・夕張市のためにも私たちががんばっていかなくてはと思っています。2013年も、夕張メロンをよろしくお願いいたします。

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