収穫されたメロンは、詳細な出荷規格に基づいて「特秀」「秀」「優」「良」にランク分けされた後、夕張農協の撰果場に集められます。ここで行われるのが、メロンの品質検査です。生産者の中から撰ばれた検査員が、一つ一つのメロンをしっかりとチェック。夕張メロンとして定められた品質が守られているかを確認し、わずかでも規格外のメロンがあれば除外します。確かな目を持つ生産者が自ら検査を行うことで夕張メロンの品質を維持し、「世界でただ一つ」の甘美な味を守り続けているのです。
収穫後、きれいに洗われて箱詰めされたメロンが、検査のためにベルトコンベアを流れてきます。夕張メロンは生産者から出荷される段階で、「特秀」「秀」「優」「良」の4段階に分けられています。
品質検査を担当する検査員は、自らも夕張メロン生産を手がける生産者です。夕張メロンのことを誰よりもよく知っている生産者がチェックするから、見る目が厳しくなるのも当然。目の前に流れてきた箱の中のメロンを、しっかりと確認します。
夕張メロンの箱には、ランクや個数などが記入された出荷カードが添えられています。これは、生産者が責任を持って夕張メロンを生産・出荷するためのシステム。生産者は自分がつくったメロンがどのような評価だったかを把握できるので、生産管理にも役立っています。
検査員が目で見て「おや?」と思うものがあれば、手に取って詳細にチェックします。指ではじいて音を確認したり、重さやネットの掛かり具合などを目で確認。添えられた出荷カードと照らし合わせて、規格に合っているか、出荷できる状態かを判断します。
規格外の可能性のあるメロンは、実際に切って果肉の状況や糖度を確認することもあります。もったいないようですが、これも夕張メロンの品質を維持するためなのです。
切ったメロンの果汁をとり、糖度計でチェックしているところです。「夕張メロン出荷規格」に定められた糖度を満たしているかどうかを正確に判断します。
夕張メロンとして認められたメロンには、その保証票となるシールが貼られます。向きや位置などにまで神経をつかいながら、手早く貼っていきます。
すべての品質検査をクリアし、シールが貼られた後、箱に等級の印が押されます。これで夕張メロンとして出荷することができます。
夕張メロンは、ご注文いただいたお客様に撰果場から直接お送りしています。厳しい検査に合格した選りすぐりの夕張メロンを、一つ一つていねいに箱詰めし、愛情をこめて発送いたします。